【新しい香り】 イニシエーション ~香りのエピソード~

2023年7月5日
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カテゴリー: 香り, 商品, お知らせ
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【新しい香り】 イニシエーション ~香りのエピソード~

2023年7月5日
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イニシエーション

 

 

 

終わらせるもの 残るもの

それは突然やってきて

さっぱりとそぎ落とす

終わらせるもの 残るもの

大切なものは何かを鮮やかにする

 

 

 

香りのエピソード

 

この香りが生まれるきっかけは、2022年11月西宮阪急さんで作家仲間と開催したグループ展『プリズムの種々』です。

こちらのページにグループ展のテーマなどを載せています。
 >>グループ展【プリズムの種々』@西宮阪急さん

 

グループ展のテーマは『種』、『時空を超えた祈り』。

種とは・・・、時空を超えるとは、、、。

 

探求を深めていくと、種に行きつくには『死』というものが必ず関わっていることに気が付きました。

どうして種を残すのか。
それは死があるから。

 

種を表現する前に、死を香りに表現したらどうか。

ここで私自身が持っていたタブーに気が付きました。

香りというものは身にまとうもの、空間に漂わせるものなので、『夢』が『希望』があるものでなければならない。『忌み嫌われるもの』を香りにしてははいけない・・。

 

果たしてそうなんだろうか?
今回は香りの商品ではなく、テーマを通して作家が伝えたいことを表現する機会なのでは?

タブーを越える。

そう思うと『死』をイメージした香りを作ってみたい!!というワクワクが沸き上がってきて、『死』をテーマにした香りをつくることにしました。

 

 

 

イメージを進めていくと・・・

死とはいったい何だろう?そんな旅が始まりました。

・死とは進化していくには必要なものであり、必ず迎えるもの。しかし、すぐに来るものとは思っていない。
・この世に合わないもの、残らないものを終わらせる。
・死に触れることで、私たちは生きることについて真剣に考える。
・死の後には常に再生の動きがある。

 

死とは厳しい「役割」を担っていますが、それはただの役割であり、この世の循環の一つである。
もっと奥底には、懐かしさ、故郷の帰る郷愁感もあるのではないか。

 

・厳しい役割を引き受ける強さと覚悟
・悲しむこと、起きたことを許す
・切り離し、昇華する
・冷淡さの中にある美しさ
・故郷に帰る、魂の郷愁感

これらをイメージして香りに表現しました。

ネロリ、カーネーション、ホワイトロータス、ローレル、ガルバナム、サンダルウッドなど20種類ほどの天然香料を使用しています。

 

出来上がった香りは、
静けさと鋭さ、潔さと郷愁感を感じさせる香り。

 

トップ:レモン、ネロリなどの爽やかで苦さも感じる柑橘系 
ミドル:風通しの良いさっぱりとしたグリーン、ホワイトロータスなど祖父母の家にいるような懐かしい甘さ
ラスト:タバコリーフ、サンダルウッド

 

死についてどういう視点を持つか。人生や時代の大きな転換点で、痛みや悲しみ、喪失感それらを受け入れていくと、その先で何かが再生し、生まれてくるのではないか。
大きなターニングポイントを迎えている方の何かに繋がると嬉しいです。

 

 

●『イニシエーション』、その他の商品の詳細、ご購入は 商品紹介 をご覧ください。

 

 

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