一昨日は秋の遠足で、箕面公園へ行ってきました。ご参加くださった皆様ありがとうございました!
この写真の通り、今の時期は緑から黄色、赤色までと様々な色を楽しむことができました。
到着して、まずは写経体験から。
写経の前に手と口を水でゆすぎ、塗香(ずこう)で心と体を清めます。その後に口に丁子(クローブ)を一つ含み、写経が終わるまで含み続けます。
香料の知識として仏教で丁子が使われいていることを知っていたのですが、実際に経験できて大感激!!そして久々に墨を擦ったのですが、墨の香りの懐かしいことったら!!(4歳くらいから書道を習っていたのです。) 写経中に時々墨の香りをこっそり聞いて楽しみました。
写経の後は皆さんとランチを堪能。
五感を使ってみなさんそれぞれにゆっくりと秋を感じていただきました。私からは紅葉とは植物にとってどういうことなのか、などなどお話しさせて頂きました。
今回は植物や香りなどの情報をお話しし過ぎて、感じることを遮ったり、意識的に感じ取るように誘導しないように努めました。・・・が、やっぱり色々と話したい気持ちが。
もうちょっとお一人ずつじっくりお話しても良かったかなと。ここは色々と工夫と試行錯誤が必要ですね。
↓ ツブラジイの実を拾う。五感のうちの一つ『味覚』
↓自宅に戻って、煎って頂きました。栗に似た風味で美味しかった!
↓ 滝から吹く風と水分が気持ち良かった!五感のうちの一つ『触覚』
皆さんはどんなことを感じられたのでしょうか?
私は心を落ち着けて写経をしようと思っていたのに、ついつい素早く効率的に済まそうとしてしまっていることに気が付きました。もともと私は”要領よく”ということが苦手でなのですが・・・。この2週間ほどとあるゲームにはまってしまっているのですが(こっそり告白(笑))、ちょっとそれと重なる感覚になった自覚があったので、習慣ってある意味怖いなと思いました。そろそろ辞め時かな。
”ゲームにはまってしまうこと” や ”効率よくすること” が『良い・悪い』ではなくて、そういった今の自分の状態に気が付くこと。それが今回の遠足の目的の一つだったので、私にとっても良い機会となりました。
今回の遠足で思ったのは、その土地土地の匂いは、植物だけでなく土も大きく影響しているといこと。
遠足で歩いた道は舗装されていたということがあって、落ち葉や生きている草木の香りが引き立っていませんでした。
その土地に生きてきた生き物たちの積み重ねと、その土地にある岩や石の歴史や性質。それらが混ざり合った香りから、その場がどういうところかを私たちは無意識に感じ取っているのだと思います。土の匂いにはその土地のメッセージが含まれていて、土と植物が発する香りが紐づいている。自分に合った土地の匂いは居心地の良さを感じるのですね。
先月訪れた沖縄と青森での土地の匂いを感じてから、使用している香料の背景にその植物が育った土地のエネルギー?のようなものを感じるようになりました。
やっぱり経験する、体感するって面白いな。
これから深まっていく秋。
お時間があれば是非皆さんも五感で自分だけの秋を感じてみてくださいね。
-
もうひとつのブログでも色々と書き綴っています
→ ひとりでは生きていない (クリックするとブログ記事に飛びます)
→ 私のルーツを求めて (クリックするとブログ記事に飛びます)
-
12月1日から4日まで東京でワークショップを開催します。 詳しくは こちら をご覧下さい。
12月1日(木)の午後、3日(土)のお昼前後は時間がとれそうですので、調香を受けたいと思われる方、受けたいけれど迷っているので相談したいなという方などなど、お気軽に こちら へお問い合わせ下さい。(お問い合わせページへ飛びます)
-
調香のご依頼は こちら からお願いいたします。(お問い合わせページへ飛びます)